お知らせ

過去のサポート事例 「起立性調節障害」

今までに当塾には、「起立性調節障害(体位性頻脈症候群)」に悩まされる児童生徒が何人かいました。
4~5年に1人ぐらいは必ずいたと思います。

これは「座っていたり立ち上がったりすると脳への血流が弱まる」というものですが、その結果表れる症状は多岐に渡り、また大変辛いもののようです。
当事者である生徒の1人によるお話では、「強烈な立ちくらみ、めまい、ダルさ、頭痛に加えて、腹痛なども起きる。そもそも立てない。」とのことです。
たかがダルいだけ、の一言では済まされない苦しみです。

その症状から、睡眠からの覚醒時がかなりキツいらしく、この症状に悩まされる生徒たちは、午前中は学校の授業に行けないことがほとんどでした。
昼から夕方にかけて症状が改善し、普通に行動できるようになることが多いため、通塾には問題がなく、皆よく勉強してくれていました。

ただこの起立性調節障害の問題点は、それだけではありません。
上記のような症状の波から、本人は大変な思いをしていても周囲から見れば「あの子サボりたいだけじゃない?」という感想になることが多いようです。
結果、調子が良い日にも学校に顔を出しにくくなったり、周りの無理解から自暴自棄になったりしている子もいました。
「親すら疑ってくる」と訴える生徒の表情は、悲しいというより虚無的でした。

何故なのかはっきりとは分かりませんが、この症状を持つ子たちは、塾での授業において周囲の生徒よりもさらによく頑張り、持ち前の賢さを前向きに発揮できる子が多いように思います。
学校に行きたくないのではなく「行けない」という不安が、勉強したい、しなければならない、という気持ちに繋がっていたのかも知れません。
また、講師も症状のことを把握していたため、たまにある一日中起きられない日などには、授業を振り替えたり課題の未提出を許容したりしています。
ただそうした仕方のない事態も、自分から振替日の要望を出してくれたり、遅れながらも課題を提出してくれていたりして挽回する生徒ばかりでした。
ちょっと講師自身のダラけた生活が恥ずかしくなるほどでした。

そうして過去の起立性調節障害の生徒たちは、しっかりと第一志望の高校、大学へと進学していきました。
学校の欠席日数に関しては先生の理解と了承を得て、午後からの保健室登校などでカバーしてもらえていました。

自分の選択でもないのに何かを諦めなければならないのは、悔しく悲しいものです。
我々は、諦めず助けを求めて当塾へやってきた彼らを、心から尊敬しています。