お知らせ

高校生の期末テスト結果

今回の当塾の塾生たちは、ひと味違いました。(5分以内で読めます)

先生、俺、賢くなっちゃったッス

と生意気なことを言いながらニヤニヤしていた高校2年生男子。
ならば受けて立とうやんけ、とテスト結果を見せてもらいました。
もともとは、当塾で受講している英語は平均点+20点以上である70~80点を安定的に持ち帰ってくれておりましたが、前回の定期考査までそれ以外の教科がかなり壊滅的だった生徒です。
モチベーションが低いどころか皆無であり、お母様が頭を抱えて講師にご連絡を下さるような子だったはずです。
10点や20点などは当たり前、一ケタのテスト結果も珍しくはなかったはずです。
はずですが、彼のニヤニヤは実績をともなう自信の表れだと判明しました。
ほぼ全ての教科が平均を超え、70点を下回るものは理科以外見当たりませんでした
ピンクの添削ペンで先生方からの「good!」や「very good!」などの評価が乱れ飛んでいました。
日本史など90点を叩き出すほどの頑張りっぷりです。
唯一、理科だけが生物基礎、化学基礎の合計で45点と振るっていないように見えますが、彼が通常持ち帰ってくる結果の2~3倍のスコアであることを考えると、理科だけ手を抜いたわけではないことが分かります。
正直、彼の自信を舐めていました。

「どうしたん急に!?」

と失礼ながら驚いて尋ねると、

いや、ちょっとガチってみよっかなーって

と軽く言ってのけました。
ちょっとガチってこれなのもすごいですが、何よりも講師が感動したのが、「ちょっとガチってみよう」とついに思ってくれたことです。
我々が1年以上かけ、どれだけ彼に対してアプローチしてきたことか…
もはや「手練手管」と表現してもいいかも知れません。
世には効果的で効率的な学習方法が多々あり、勉強内容だけでなくそうした手法も生徒に合わせて用意してあげる必要がありますが、やはり「やってみよう」という気持ちがなければ結果にはつながりません。
「やればできる」とは無責任な言葉だな、と思う人も多いでしょうが、この生徒は間違いなく「自分はやればできる人間である」と証明してくれました
そしてそれを嬉しそうに話してくれるところに、彼の将来が大きく開けたことを感じました。

また、同じく高校2年生の男の子が、残念ながら今回あまり芳しくないテスト結果となりましたが、そのことでショックを受けつつも奮起しようとする様子も見受けられました。
勉強そのものがあまり得意ではない生徒ですが、期末に向けてほぼすべての空き時間を数学に注ぎ込んでくれており、担当講師も授業内外で補助致しましたが、平均点に10点ほど届かない結果となりました。
ただ、高2の夏休みなど一番の遊び盛りなことが多いですが、彼は自分のモチベーションに火をつけるべく、

この夏はあちこちのオープンキャンパス回ってみる
ちょっとでも興味ある職業の本とか夏の間に読んでみる

と言っていました。
以前から講師に、

「受験生になる前からいろいろ意識して行動してみるのもいいよ」

という旨の話を聞かされてきた子ですが、今回それを実行に移す気になってくれた様子です。
成績の不振は我々の責任であり、申し訳なく思いつつも、我々の助言を少しでも血肉に変えようとする姿勢を見せてくれました。
彼の将来はきっと明るいでしょう。
もっと明るくなるよう、講師陣も気を引き締めて学習サポートにあたらなければいけないと再認識しました。

これを書いている今まさに、高校1年生の女の子が急に来塾し、

今年の夏は英検準2級に向けて本気出してみる

と宣言し、そのために買った本を見せてくれました。
他にも化学と生物も夏の間に力を入れてみるそうで、その教材も脇に抱えていました。
受験に必要な教科でもあるため、講師もでき得る限りサポートする所存です。
早めに始めたことで、彼女は誰よりも先を走ることになりました

み、みんなどうした…?
嬉しいけど、怖いぐらい本気出してくるやん…